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岡山・広島 島日記④

大森です。

今回は大島です。

大島は1909年にハンセン病の療養所が設立されました。

1946年に国立療養所大島青松苑という名前になりました。

船も国の運営で、料金は必要ありませんでした。

ただ、総合案内所で受付をし、帰りの船もいっしょに整理券をもらう必要があります。

国の誤った政策により今からたった14年前の1996年まで入所者の方が強制隔離されていました。

何となく聞いた事はありましたが、島に付いて、ガイドさんのお話しを聞いていると心が苦しくなりました。

島からは高松港や他の島が見えるのに、一歩も大島から出る事を許されなかった入所者の人達・・・。

島には斎場や御墓もありました。また間違った認識で、この世に生を受ける事が出来なかった子の御墓も

ありました。どんなに苦しい気持ちだったのでしょう・・・。心が痛いです。

<ギャラリー15>という施設の前には数十年前に実際に使われていたという『解剖台』が展示してあります。

少し前のテレビで昔は病気の研究の為、入所の際には解剖についての誓約もあったように聞きました。

普段の生活では考えたり思ったりすることはほとんどありませんが、普通の平凡な生活がどれだけ幸せな事なのか痛感しました。この島で感じられた事はこれからの人生にも少なからず影響を与えると思います。

船の関係で少しの時間しか滞在出来ませんでしたが、非常に心に残る充実した時間でした。

 

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